「有田焼の母」百婆仙
有田焼の創業に関わった朝鮮陶工の一人である深海宗伝( ?~1616)の妻、百婆仙(1561~1656)の像です。「有田焼の母」とも言われた百婆仙は、韓国ドラマ「炎の女神ジョンイ」のモデルであります。

百婆仙は夫とともに豊臣秀吉の朝鮮出兵に従軍した武雄の領主の帰国に伴い日本に来て、当初は武雄で焼き物を作っていました。
宗伝は1618年に亡くなり、百婆仙とその子供が焼き物作りを続けていましたが、有田で磁器の生産が盛んになってきたことから、一族を率いて有田に移住し磁器の製造を続け、1656年に96歳で亡くなりました。
なお、深海家は350年以上経った現在でも、有田で磁器生産に使用される呉須などの絵具や釉薬を製造・販売して磁器生産に関わっています。
また、この像の隣にはゲストハウスやギャラリーもありますので、有田にお越しの際には覗いてみてはいかがでしょうか。
(R.H.)
